厚生労働省科学研究費補助金(がん対策推進総合研究事業)「ゲノム情報を活用した遺伝性乳癌卵巣癌診療の標準化と先制医療実装にむけたエビデンス構築に関する研究」班

本研究班の活動

 現在わが国では、毎年約9万人の女性があらたに乳がんと診断され、また毎年約1万人の女性が卵巣がんと診断されています。乳がんや卵巣がんではそれぞれ約5-10%、約10-15%程度が遺伝性と考えられており、その代表的な疾患が「遺伝性乳がん卵巣がん(hereditary breast and ovarian cancer, HBOC)」です。したがって、毎年数千人の女性はこのHBOCと呼ばれる遺伝性疾患を背景に乳がんもしくは卵巣がんを発症していることになります。しかしながら、実際にHBOCと診断されている方はまだ一部に限られているのが現状です。

 HBOCと診断されることにより、治療法(手術の方法,選択する薬剤など)や手術後のサーベイランス(定期検査)の方法も変わってくる場合があります。2018年にはHBOCによる再発乳がんにのみ投与できる薬剤も国内承認される予定です。また、HBOCと診断が確定することは、ご本人はもとよりご家族にもさまざまな影響を与えることから、質の高いHBOC診療のためには、遺伝カウンセリングをはじめとした遺伝医療の提供体制の充実が不可欠です。

 私たちの研究班では、日本のすべてのHBOC患者さんを適切に診断し、最適の治療を提供することで、ご本人にとってもご家族にとっても満足していただけるような医療の実現をめざして研究活動を行っています。

研究班メンバー

研究代表者 櫻井 晃洋 (札幌医科大学医学部遺伝医学)
研究分担者
(五十音順)
青木 大輔 (慶應義塾大学医学部産婦人科学)
新井 正美 (順天堂大学大学院医学研究科難治性疾患診断・治療学)
高田 史男 (北里大学大学院医療系研究科臨床遺伝医学)
戸﨑 光宏 (相良病院附属ブレストセンター)
中村 清吾 (昭和大学医学部外科学講座乳腺外科学部門)
福嶋 義光 (信州大学医学部)
真野 俊樹 (中央大学大学院戦略経営研究科)
三木 義男 (東京医科歯科大学難治疾患研究所)
山内 英子 (聖路加国際病院ブレストセンター)
研究協力者
(五十音順)
石川 亜貴 (札幌医科大学医学部遺伝医学)
川口 莉佳 (北里大学大学院医療系研究科臨床遺伝医学)
小林 慎  (クレコンリサーチコンサルティング)
小峯 真理子(北里大学大学院医療系研究科臨床遺伝医学)
平沢 晃  (慶應義塾大学医学部産婦人科学)
水上 都  (札幌医科大学医学部遺伝医学)
吉田 玲子 (がん研有明病院遺伝子診療部)

研究内容

①~⑨の番号部分をクリックすると説明文が表示されます

遺伝性腫瘍診療体系の構築・遺伝情報に基づく個別化医療の実装 症例登録事業の全国展開 診療連携体制の構築 観察・治療効果および安全性の評価 海外実態調査 医療経済学的検討 遺伝子の機能解析 診療ガイドラインの普及と改良 遺伝医療の実態調査 遺伝医療の実態調査 市民啓発

関連団体リンク

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